「第109回CEOフォーラム」では、一般社団法人縄文道研究所 代表理事 加藤 春一 様、株式会社Welfare JP 代表取締役 大山 雅彰にご講演いただきました。
印象的だったのは、大山雅彰さんが「麻」という言葉に本当にこだわりと誇りを持って語っていたことです。会場の雰囲気もどこか和やかで、麻という素材が持っている歴史や、日本人の生活、文化との深い結びつきについて語るときは、ご本人の表情も自然と柔らかくなっていたような気がしました。
講演の中で「日本の伝統には必ず麻がある。和紙や衣服、神社のしめ縄も麻から生まれている」といった話をたくさんされていて、こちらも改めて麻の存在感の大きさに気づかされました。しかもその麻が、最近は環境問題や食糧、医療の分野でも注目されている、まさに“新しい可能性”を秘めていると熱く話されていた姿が忘れられません。
一番心に残ったのは、「まだまだイメージの誤解が根強いけれど、きっと麻はこれからの時代になくてはならない存在になる」という言葉。穏やかな語り口だけど、そこに確かな信念と未来への希望が詰まっていました。“ビジネス”というより、“文化を未来に繋ぐ挑戦”の場として麻の事業を考えている、そんな印象を強く受けた講演でした。